手嶌葵「テルーの唄」が売れた理由
今更ながら、ゲド戦記歌集という手嶌葵さんのデビューアルバムを聴いている。
何かを諦めたような、深みがあり淡々としていながら心に訴えかけるものがある。
ただの一高校生の考察に過ぎないので参考までに楽しんでいただけたら幸いだ。
もちろん音程など色々な規準があるが、歌唱力という点では一般的に感情がこもっていて声量がある人が評価される傾向にあると思う。
皆さんも一度はそのようなシンガーに心を動かされた経験があるのではないだろうか?
そんな中、今回紹介する手嶌葵さんは感情をあまり出さない歌い方である。
しかし、決してロボットのような無機質な質感ではなく暖かい牧歌的な雰囲気を纏いながら、確実に心の奥底に侵入してくるのだ。
しかし、これは手嶌葵さんの特殊な声だからこそ売り上げが伸びたのであり、普通の人がこのような歌い方をすれば人々の心に残らない歌になるだろう。
逆にその類い稀な声を持った手嶌葵さんがビブラートなどをバリバリにきかせ、めちゃくちゃテクニカルに「テルーの唄」を歌いあげていたら?と考えると、ちょっと微妙である。
結果的に、特殊な声質と驚くほど素朴な歌い方、この二つが合わさってヒットに繋がったのでは?という結論に至った。
もちろん、歌だけでなく曲単体で聴いてもやはり素晴らしい楽曲なのだが、やはりあの声が無ければヒットには繋がらなかったのではないだろうか。
また、手嶌葵さんはヘヴィメタルがお好きだそうですが「テルーの唄」のメタルアレンジなんてあったら速攻で買うのでぜひ発売していただきたい。
ちなみに、手嶌葵さんの楽曲を歌った音源を音楽アプリ内で投稿しています。
アプリがなくてもお聞きいただけますので、興味がある方は聴いていただけると大変励みになります。
https://nana-music.com/sounds/03d44c0d
最後まで本当に読んでいただきありがとうございました。
またお会いしますよ!